国民健康保険料を滞納すると、最終的にどうなってしまうのでしょうか?
国民健康保険は、滞納したからといって、すぐに何かの処分をされる、というものではありません。だから1~2か月程度支払いが遅れたところで、心配する必要はないです。
しかし、ずっと滞納できるかというと、もちろんそんなことはありません。
まず最初に、
督促状がどんどん届きます。
そのうち保険証を返せという通知が届き、
資格証明書(医療機関で3割負担ではなく、
10割負担になる保険証)に切り替えられます。いったん資格証明書にされてしまうと、3割の保険証に戻すのは、相当難しくなります。
それでも払わないでいると、今度は
財産調査や、
給与等の差し押さえが行われます。
あげくの果てに、遅れて支払った保険料に対しては、後から
延滞金の請求が来ます。
あとで泣きついたところで、役所は処分の取り消しなんてやってくれません(泣)
非常に個人的な話ですが、実際に私の友人が、一時的にそのような状況に陥りました。
私には少しだけ国保の知識があったので、その友人から相談され、そして共に解決に向けて努力しました。
現在その友人は、保険料の未納もなく、きちんと3割の保険証に戻っています。
ここではその過程を残しておきたいと思います。
支払いが難しいと思ったら、まず最初に相談するべきは、
役所の国保担当課です。
ポイントは「滞納し始めたら」ではなく、
もっと最初の段階で相談する、という点です。
「この金額のままだと、払うのが難しくなるかも知れない…」と思ったら即相談!です。
詳しいことは、
保険料の軽減制度ページにも書いてありますが、友人はこのうち、今年度の「政令軽減」と、昨年度の「非自発的失業者軽減」、どちらの適用も受けていませんでした。
●政令軽減の適用を受けていなかった原因
友人は、私に相談を持ち掛ける1年半前に仕事を辞めていました。
つまり、前年中の所得は0円だったのですが、保険料が月1万円を超えていました。
通常、
所得が0円だった翌年度の保険料は、1人あたり約2,000円前後でおさまります。
友人は3人家族でしたが、明らかに高い保険料だったので、これは「申告漏れ」だとすぐに気づきました。
所得がなければ申告も不要、と思われている方は多いのですが(実際不要なのですが)、こと保険料に関しては、ハッキリ「所得がありませんでした」ということを申告しないと、政令軽減が適用されません。
所得があるかもしれない、疑わしい世帯は軽減されない、ということです。
まずは前年中の所得を0円と申告することで、友人の今年度の保険料は、
月4,000円程度にまで下がりました!
●非自発的失業者軽減の適用を受けていなかった原因
これは単純に「申請漏れ」です。
友人は会社都合で退職しており、失業保険も受給していましたが、これを国民健康保険に申請することで、保険料が下がるとは知らなかったようです(窓口で教えてくれたら良かったんですけどね・・・)。
自己都合退職には適用されませんが、文字通り
「自発的に失業したのではない」のであれば、保険料は大幅に減額されます。
ちなみに「自発的な失業」であったとしても、ケースによっては市町村独自の
「減免制度」が適用される場合があるので、相談して損はありませんよ。
むしろ、分からないことはどんどん役所に聞くべきだと思います!
この申請によって、およそ35,000円あった友人の前年度の保険料は、
12,000円程度にまで軽減されます。
友人も、加入当初の数か月は保険料の支払いをしていたので、この軽減によって滞納がほぼ解消することとなりました。
さて、これだけ保険料が下がったのだから、私の仕事も終わりだな、と思ったら、そうではありませんでした。
友人は「この保険料でも払えない」と言うのです。
「え~、3人家族で月4,000円も払えないって、どういうこと?」
当然の疑問だと思いましたので、友人に家計の状況を聞いてみました。
すると「家賃と保険が高い」とのこと。
家賃は仕方ないとして、保険料は下がったじゃない、と言うと、
「いや、国保じゃなくて、医療保険と学資保険がね。」
なんと友人は、
医療保険と学資保険で、月4万円もの支払いをしていたのです!
いま失業中なのに!(驚)
役所も保険料が下がりきった後のことまでは、もちろん面倒見てくれません。
明らかに家計のバランスとしておかしいのですが、子どものことを考えて加入した保険らしいので、無理に解約を勧めるわけにもいかず・・・。
しかし、補償内容の見直し余地ありと判断した私は、自分も過去に使っていたサービスを勧めました。
それが「
保険相談・見直し」のサイトです。
●見直しの余地ありと判断した理由
「自分も過去に使っていたサービス」と書きました通り、私もこのサービスを利用したことがあります。
もっとも友人とは違って、私は結婚するまで生命保険や医療保険に、一切加入していませんでした。
結婚を機に保険加入を考えることになったのですが、まったく知識がありません。
- ①どういう保険が家族に必要なのか分からない
- ②いくらぐらいの保険料が妥当なのか分からない
という状況でした。
そこで当時利用したのが、「保険マンモス」というサービスです。
来てくれた担当者さんは、「
世の中のほとんどの方は無駄に保険をかけている」とおっしゃっていて、
そんな人を1人でも多く救いたいという信念を持った方でした。
そして、きちんとした目的なく保険をかけることの危険性を、何時間も、そして何日間もかけて教えてくれました。(相談だけなら何度やっても無料なのに、保険加入の意思も見せていないうちから、何度も家に通っていただきました。今でも感謝しています。)
その中でも特に感心したのが、以下の2点です。
1.医療保険は多すぎても意味がない
国民健康保険に限らず、健康保険には「高額医療」という制度があります。
この制度の適用を受けると、保険適用される医療費であれば、だいたい月額10万円以内におさまります。
(注意:その他の自費はかかります。)
入院が不安だからといって、その額を超えるほどの、例えば「1日1万円の補償」みたいな医療保険をかけても無駄、ということを教えてもらいました。
2.学資保険にはほとんど意味がない
結婚と同時に考えた保険加入でしたが、子どもが生まれる前提でお話をしたところ、「学資保険って、実はほとんど意味がないんですよ」ということで、一般的な学資保険の積み立て額と満期保険料、その利益率を教えてもらいました。
それで実際、「学資保険を選択するメリットってないな」と正直思いました。
このような学資保険より、たとえば貯蓄性重視の生命保険(特に定期保険タイプ)の方が、利益率が高く、補償額も大きいということが分かったのです。
子どもの教育資金を生命保険で貯める、という発想自体がなかったのですが、どんな手段で貯めようと、貯めたお金の使い道なんて自由なわけですから(学資保険で貯まったお金で宝くじ買っても良いんです。笑)、別に学資保険にこだわる必要もなかったんですね。
この2つは、担当者さんから聞いたお話のごくごく一部ですが、他にも「人はだいたい何歳で死ぬのか?(保険会社が生命保険で利益を得る理由)」だったり、「最新のがん治療が保険適用外だと思い込んでいないか(実は高額医療が適用される先進治療法がある)」だったり、とにかく目からウロコの情報が満載でした。
結果的に私は、家族と子どもに必要な保険を、今も月
2万円ほどかけています。
でも、その友人が当時かけていた保険の補償内容と、実質的にそれほど変わりなかった・・・というか、私の加入していた保険プランの方が、むしろ充実していたんです。
つまり、
本当に必要な補償を、適正な範囲で吟味すれば、補償内容を維持しながら、保険料を実質半額程度にすることは可能、ということなんです。
このような経緯から、友人は保険の見直しを行うことで、私と同じ月
2万円の保険料に下がりました。
もちろん、
無駄を省いた「本当の意味での補償内容」は下げることなく、純粋に保険料だけ下げることに成功したのです。
そうすると、
月2万円も家計が浮くわけです。
もちろんその後、友人が国保料を滞納することはありませんでした。
「
月4,000円の国保料なんて楽に払えるよ、ありがとう!」と言った友人の笑顔が、とても嬉しかったのを覚えています。
ここで本当に、私の仕事は終わりを迎えることになりました。
今でこそホームページで偉そうなことを書いている私ですが、「保険マンモス」から来てくれた担当者の方が素晴らしかったからこそ、本当に必要な保険を見極められたのだということは、身に染みて分かります。(その担当者さんとは、一生のお付き合いをさせていただくつもりです!)
インターネットで何でも調べられる時代、「調べる気さえあれば自分で調べられる」という気持ちもありましたが、
正直甘かったと思います。
こういった
専門知識が必要な分野は、やはりその道のプロから、直接お話を聞かないと分からないものです。
もしもあなたが、役所で
保険料の減額申請をして、
支払いの相談もして、それでも
支払いが難しいような状況に陥った時は、一度、家計の他の部分の見直しを、
保険のプロに無料で相談してみてはいかがでしょうか。
「保険マンモス」のホームページは、こちら↓からどうぞ。